早期に適正な財産分与により離婚が成立した事例
事案の概要
離婚希望の男性よりご相談を受けました。
ご本人同士の話し合いの中で、双方とも離婚については概ね合意していたものの、財産分与等、夫婦の財産の清算に関して話し合いがうまくいかず、スタックしてしまったとのことで、困られてご相談にいらっしゃいました。
お話を伺ったところ、妻からご相談者様に一定額の財産分与が支払われてしかるべき状態でしたが、妻の理解が得られず、金額が定まらない状態になっていることがわかりました。 当事者同士で進めていること、妻に法的な説明をしてくれる人がいないことも一因と考えられたため、調停を利用して解決を図ることにしました。
結論
当職が代理人として、調停にて対応した結果、数回の期日により、適正な財産分与額により調停離婚が成立しました。
最近では、共働きのご夫婦も増えたことや、家計管理のシステムの関係で、妻名義の預金額が夫名義の預金額を大幅に上回っているということは珍しくありません。
その場合、法的には財産分与として妻から夫に一定額の支払いをする必要がありますが、妻としては今後の生活のことを考えたり、夫は収入があるからよいのではという考えがあったりで、法的に認められうる財産分与さえなかなか了解しないということがあります。大抵の場合は、諸事情から預金額は妻の方が上回っているが、収入は夫の方が高いため、妻がこのように感じてしまうのも無理はありません。
このような場合は、本人同士で、何となくという感じで話をしていても、スタックしてしまいがちです。早期に、双方ともに法的な基準に基づいて話をする方向に切り替える必要があります。
本件のように、相手方に代理人が就いていないケースでは、最低限の法的説明をしてもらえるよう調停を利用するのも一つの方法です。 本人同士での話し合いがスタックしてしまったときには早めに一度ご相談ください。
その他の解決事例
- 面会交流の条件について詳細な取決めをした事例
- 間接交流の合意に至った事例
- 養育費支払の免除が実現した事例
- 離婚訴訟提起後に和解により解決した事例
- 調停を利用することで早期解決を実現した事例
- 自宅売却後に離婚を成立させた事例
- 別居期間は約10年間で、適正額以上の財産分与も支払済であった事例
- 子の学費負担が認められなかった事例
- 妻の年収が高額だった事例
- 高額の慰謝料請求をブロックして、協議離婚を成立させた事例
- 離婚協議書を作成した事例
- 3回の期日で、金銭的なやり取りなしで調停離婚が成立した事例
- 協議開始から短期間で離婚が成立した事例
- 話し合いによる早期離婚が実現した事例
- 財産開示申立てを受けた後、財産開示をせずに終了した事例
- 交際相手に養育費請求をした事例
- オーバーローンの自宅マンションの処理が問題となった事例
- 離婚調停において修復を試みることに合意した事例
- 離婚請求棄却の判決をとって解決した事例
- 離婚訴訟において、有責配偶者からの離婚請求が認容され、判決で離婚が成立した事例
- 離婚訴訟により行方不明の妻との離婚が成立した事例
- 有責配偶者が調停で離婚できた事例
- 離婚後も夫に住宅ローンの支払いを継続させ、完済後に妻が自宅を取得した事例
- 公正証書を作成して、養育費を減額した事例
- 支払い義務者に住居費負担がないことが、婚姻費用増額事由になった事例
- 養育費について一部返還が実現した事例
- 別居後の証拠により不貞行為が認定された事例
- 自宅の売却益を財産分与として取得した事例
- 妻が財産分与として自宅不動産を取得した事例
- 親権・面会交流が争点となった事例
- 不貞行為の証拠を得た上で婚姻関係を継続した事例
- 定年退職後の夫との離婚が成立した事例
- 兄弟の親権を別々の配偶者が獲得した事例
- 有責配偶者につき調停で離婚が成立した事例
- 離婚しない選択をした事例
- 審判で婚姻費用を決めることで、安定した生活を実現した事例
- 頑なに離婚に応じなかった配偶者と調停離婚が成立した事例
- 妻から暴力を振るわれていた事例
- 家庭内別居が長期間続いていた事例
- 離婚訴訟提起により、短い別居期間で和解による離婚が成立した事例
- 婚姻費用分担金の支払いを受けながら当面別居することになった事例
- ペアローンを組んでいた夫婦の離婚が成立した事例
- 早期に適正な財産分与により離婚が成立した事例
- 弁護士の介入により早期に協議離婚が成立した事案
- 高額の財産分与を求められた事例
- 協議により早期に離婚できた事例
- 有責配偶者が短期の別居で離婚を実現した事例
- 離婚調停が不成立となり終了した直後に協議離婚が成立した事例
- 妻が子を連れて別居するも、夫が親権を取得できた事例
- 離婚調停を申し立てられた夫から依頼を受け、慰謝料なしの離婚調停が成立した事例
- 有責配偶者でしたが、離婚訴訟を提起し、和解離婚できた事例
- はっきりした離婚原因はなく、またマンションについて実家が頭金を出していた事例