協議により早期に離婚できた事例
事案の概要
結婚して数年で、お子さんもいない夫婦の夫から、離婚したいとの相談をお受けしました。
妻は離婚に積極的ではなく、また財産も多かったため、財産分与について大きな争点となる可能性がありました。
結論
離婚のご相談をお受けするときに、「離婚するまでにどれくらいの時間がかかりますか」と聞かれることがあります。
離婚するまでに要する時間は、どの手続きまでする必要があるかや(協議離婚か、調停離婚か、裁判離婚か)、を相手が離婚に応じる意思があるのか、争点は何か、といったことに左右されるため、一概には言いにくいのですが、特に、争点が多岐にわたる場合は、解決まで長期化しやすいです。
本件では、妻は離婚に積極的ではなかったこと、財産分与について争う方針とすると、調停や訴訟となることを避けることはできず、解決までの時間が長期化する見通しでした。長期化した場合、その間は婚姻費用の支払いを続ける必要があります。さらに、長期化させれば、離婚条件で有利になるという確証もない状況でした。
夫は早期離婚を優先しており、時間の節約のために当方は財産分与について争点化しない方針を取り、離婚条件に譲歩し、また積極的に妻の代理人弁護士と面談を行った結果、3か月程度の協議期間により離婚が成立しました。
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