離婚の方法②~専門家への確認(協議離婚)~
弁護士 小島梓
離婚を考えた場合,多くの方が,まず相手の配偶者との話し合いによる解決を試みることになります。
では,この協議離婚はどのように進めるのが良いか,協議離婚を目指す場合の適切な進め方をご説明していきます。
主なポイントは以下の三つだと考えています。
●専門家への確認
●記録をつける
●書面(離婚協議書・公正証書など)の作成
まずは専門家への確認についてです。
当事者間での話し合いを始める前に,まずは,弁護士に当事者間で取り決める事項を確認することをお勧めします。
当事者間で条件を決めてから相談にいらっしゃる方もいますが,当事者間のみで適切な条件を取り決められているケースはほとんどありません。それぞれのご夫婦によって必要な条件が異なるため,ご自身たちのみで,適切な条件を整えることは容易ではありません。
そのため,通常は,追加で取り決めが必要になったり,最初から話し合いをし直す必要が出てしまい,結局話し合いがこじれるということもあります。
時間を無駄にしないためにも,話し合いを始める前に,一度,弁護士に,自分たち夫婦の場合は何を取り決めるべきかについて確認されることをお勧めします。
なお,一般的な取り決め事項については,「離婚の際に取り決めること」についても,本コラムで連載をしておりますのでご参照ください。
次回は,話し合いの記録をつける,残すことの重要性などについてご説明していきたいと思います。